こんにちは、やまエイト編集部のエイトです。
ある日の夜、部屋でくつろいでいると、急にガンガンと何かがぶつかる音。音のする方を見ると、リビングの照明の周りをカメムシがブンブン旋回していました…。
網戸も窓も閉めているはずが、なぜ部屋の中にいるのか。
虫嫌いにとって、これほど心臓に悪い光景はありません。
私の家のあたりでは一昨年からカメムシが明らかに増えていて、玄関・ベランダ・洗濯物と、あちこちで見かけます。ただ、先にお伝えしたいことがあります。この出来事をきっかけに侵入経路を調べ尽くして対策した結果、それ以来、部屋の中でカメムシを見たことは一度もありません。
この記事は、そのとき調べ尽くした侵入経路と、実際にやってみて効いた対策のまとめです。失敗談も込みで書きます(半分は、自分があとで見返すためのメモも兼ねて)。
先に結論からお伝えします。
【この記事の結論】
カメムシは体が平べったく、2〜3mmの隙間があれば屋内に入れてしまいます。2〜3mmというと、だいたい10円玉2枚分の厚みです。
対策の基本はこの4つ。
① 網戸の使い方を直す
② 隙間をふさぐ
③ 忌避剤で守る
④ 夜の明かりを漏らさない
①はお金をかけず、今日から可能です。
この記事では、私が実際にやっている対策と失敗談も交えて、カメムシの侵入経路と防ぎ方をまとめました。
なお、カメムシ対策用のスプレーをお探しの方向けに、私が使っているものを先に紹介しておきます。
▼私が実際に愛用しているカメムシ忌避剤はこちら
カメムシはどこから入る?主な侵入経路5つ

カメムシの主な侵入経路は、建具の隙間です(出典:DAIKEN)。体が平べったいため、2〜3mmの狭い隙間があれば入れてしまいます(出典:アース製薬)。
編集部で各社の情報を調べた範囲では、入り口になる場所は大きく5つ。
書き出してみます。
| 侵入経路 | 対策 |
|---|---|
| ① 網戸と窓の間の隙間(使い方の問題) | 右側の窓を開ける(後述) |
| ② サッシ・窓枠・ドアの構造的な隙間 | 隙間テープ |
| ③ 換気扇・通気口 | 防虫フィルター |
| ④ 洗濯物・布団への付着 | 取り込み前のチェック |
| ⑤ 夜の明かりに誘われて開口部から | 明かりを漏らさない運用 |
この中で、対策を終えた今でも私がいちばん警戒しているのは④の洗濯物です。どれだけ入り口をふさいでも、付いたまま取り込んでしまえば全部が台無しになるからです。詳しくは洗濯物の章でお話しします。
またやっかいなことに、一部のカメムシは成虫のまま冬を越すため、秋になると越冬場所を探して集団で家屋に入り込むことがあります(出典:アース製薬)。
ただ、私の家のあたりでは今年も夏の時点からすでに見かけています。だから、対策は「秋になってから」では正直遅いと感じています。
網戸は「右側の窓を開ける」が基本【無料・今日から可能】

結論から言うと、引き違い窓では「右側の窓を開けて、網戸は右端に置く」のが正しい使い方です。こうすると網戸のフレームと窓のフレームがぴったり重なり、隙間ができません。
逆に、網戸と接する側(左側)の窓を半開きにすると、網戸と窓の間に隙間ができて、外から虫が入りやすくなります(出典:LIXIL)。
ポイントは、レールの位置です。引き違い窓のレールは外側から順に「網戸→右の窓→左の窓」と並んでいます。
右の窓は、網戸のすぐ内側のレールを走っています。だから右の窓を開けて開いた部分を網戸でカバーすれば、どこまで開けてもフレーム同士がぴったり寄り添ったまま。上の図解の左側の状態で、虫の通り道はできません。
一方、左の窓は網戸から1本離れたレールを走っています。網戸を左に寄せて左の窓を開けても、半開きの位置ではフレーム同士が重ならず、レール1本分のずれがそのまま「虫の通り道」になってしまうんです(図解の右側の状態)。
どうしても左側の窓を開けたい場合は、全開にすればOKです。全開ならフレーム同士が重なる位置に来るので、通り道はふさがれます。
お金もかからず、工具もいらない対策です。まずはご自宅の窓が「どちら側を開けているか」を確認してみてください。
そして、私の体験談をひとつ。網戸を閉めて安心していたある日、窓を閉めようとしたら、昔貼った隙間テープがめくれて窓に挟まり、隙間が空いていたことがあります。
その隙間、ちょうど10円玉2枚分ほど。実際に入られたかは分かりませんが、カメムシなら余裕で通れるサイズの入り口が、しばらく開きっぱなしだったわけです。
以来、網戸や窓を閉めるときは「閉めた」で終わらせず、隙間が空いていないかまで目で確認するようにしています。

網戸そのものの点検も忘れずに
網の穴あきだけでなく、ゴムパッキンやモヘア(毛のような部分)の劣化、戸車の高さずれによる網戸の傾きも、隙間の原因になります(出典:LIXIL)。私のように、めくれた隙間テープの挟み込みにも注意です。
2〜3mmの隙間は「隙間テープ」でふさぐ

窓やドアの構造的な隙間は、隙間テープで物理的にふさぎます。カメムシに限らず、すきま風対策にもなるので一石二鳥です。
私は窓で使っていて具合が良かったので、玄関ドアにも貼っています。
| 場所 | おすすめ |
|---|---|
| 玄関ドアなど開閉が多い場所 | ホームセンターの耐久性のあるもの |
| ほとんど開けない窓 | 100均のものでも十分 |
この表は、私が実践しているものをまとめたものです。
最初は100均の隙間テープを使っていました。貼った直後は問題なかったのですが、玄関のように開け閉めが多い場所だと劣化が早く、すぐにへたってしまいました。スポンジ部分がぼろぼろ取れて、そのたびに床を掃除するのも地味に面倒でした。
いまはホームセンターの隙間テープに貼り替えています。ホームセンター品といっても数百円ほど。100均のものを何回も買い替えては貼り替えるほうが、かえってコストと時間の無駄でした。開閉の多い場所には、最初から耐久性のあるものをおすすめします。
隙間テープをきれいに貼るコツ
- 貼る面の埃や砂などの汚れを拭き取り、しっかり乾かしてから貼る(粘着力が段違いです。特に窓の下部は、出入りしない窓でも砂がよく入っています)
- 先に長さを測ってからカットする(貼りながら切ると波打ちがち)
- 貼ったらドアや窓を実際に開け閉めして、厚すぎて閉まりにくくなっていないか確認する
あと、築年数が経った家は、窓枠やサッシまわりの劣化で隙間が生じやすくなります。「うちは閉めているから大丈夫」と思っていても、よく見ると10円玉2枚分の隙間は意外とあるものです。光が漏れている場所があれば、そこが候補です。
なお、換気扇や通気口のように「ふさぐわけにいかない穴」は、貼るタイプの防虫フィルターで対応できます。フィルターはホコリよけにもなるので、虫の季節が終わっても貼りっぱなしで問題ありません。
忌避剤スプレーを網戸・窓に【玄関で効果を実感】
▲私が実際に愛用しているカメムシ忌避剤です
あらかじめ吹いておくことでカメムシを寄せ付けにくくする、カメムシ用の忌避剤スプレーです。玄関まわりに使い始めてから、玄関で見かけるカメムシが明らかに減りました。カメムシ対策として買ったものの中で、効果をいちばんはっきり実感できたのがこれです。
物理的にふさげない場所を守るのはもちろん、私は予防として網戸や風呂場の小窓まわりにも念のため吹いています。吹いておくと、そもそも網戸に虫が止まりにくくなるのでおすすめです。
吹く場所のコツは、カメムシが「止まる場所」「通る場所」への先回り。網戸・窓ガラスのふち・サッシのレール・玄関ドアの枠あたりが定番です。
持続は、私の使っているもので1〜2週間ほど。私は週に1回、長めの掃除時間を取っているので、玄関掃除のあとにスプレーし直すのをルーティンにしています。掃除とセットにしておくと、吹き忘れがありません。
他にも、専用スプレーとあわせて、私は自作のハッカ油スプレーも虫よけとして使っています。登山用に10年以上作り続けているもので、帰宅後に残りを玄関まわりへ吹いて使い切るのが定番です。
材料費は1本あたり約75円、作るのも5分かからず簡単。肌に吹く虫除けスプレーとしても、家まわりの虫よけとしても使える優れものです。材料3つだけのレシピと使い方は、こちらの記事に詳しくまとめています。下のカードからどうぞ。

洗濯物・布団は「明るくて温かい特等席」【取り込み前チェック】

ベランダの洗濯物や布団も、カメムシの立派な侵入ルートです。取り込むときに、気づかず一緒に室内へ運んでしまうパターンですね。
カメムシが洗濯物を好むのには、ちゃんと理由があります。アース製薬研究部で害虫飼育を担当する有吉立さんによると、白色は太陽光を反射して周囲より明るくなり、白い場所にいると体が温まるため、明るくて温かいところが好きなカメムシが集まりやすいのだそうです(出典:Yahoo!ニュース エキスパート・有吉立氏)。
白いシャツやシーツ、タオルは、カメムシから見れば日当たり抜群の特等席というわけです。
色物と白い物を分けて洗う日、ありますよね。白だけを洗って干す日は、カメムシの特等席がずらっと並ぶ日でもあります。私はそういう日ほど警戒レベルを上げて、いつもより念入りにはたいてから取り込んでいます。
ふだんの取り込みも同じです。白い物を中心にひと通り目視チェックをして、さらに念のため2、3回ぱんぱんとはたいてから取り込みます。カメムシに限らず、目に見えにくい小さな虫が紛れていることもあるからです。
毎回ワンテンポかかって手間ですが、部屋の中に虫がいる精神的ダメージと、それを処理する時間や労力に比べれば安いものです。
付いていた場合の対処方法も調べました。まず、叩いたり強く振り払ったりするのはNG。刺激すると、あのニオイを出されます。有吉さんが紹介しているのは、背中側からガムテープで覆うように捕まえて、そのまま包んで捨てる方法です(出典:同上)。ニオイを出すスキを与えない、確実なやり方です。
頭では最善と分かっているんですが——虫が大の苦手な私には、ガムテープを間に挟むとはいえ手を近づけるのが正直きつい。なので私はカメムシ用スプレーを持参して、まずひと吹きして自分から逃げてくれるのを期待するのが最初の一手です。洗濯物にニオイが付く前に、穏便にお引き取り願いましょう。
夜は「明かりを漏らさない」——風呂場の小窓でやらかした話

カメムシはほかの多くの昆虫と同様、光に集まる習性を持っています(出典:DAIKEN)。つまり、夜に明かりのついた部屋の窓を開けるのは、それだけで呼び込みになります。
これを身をもって知ったのが、私の家の風呂場です。
夜、小窓を開けてシャワーを浴びていると、窓の外からコンコンと何かが当たる音。「入ってきたら嫌だな…」と思っていたら、本当に入ってきました。
逃げ場のない風呂場で、です。…思い出したくもありません。
以来、私のルールは「電気をつける部屋の窓は、夜は開けない」。風呂場の換気は、上がって電気を消してからにしています。
リビングや寝室も同じ理屈です。夜に窓を開けて涼みたい気持ちはよく分かりますが、部屋の明かりは外から見ればカメムシへの誘導灯。カーテンを閉めるという手もありますが、カーテンは閉めていても上下から意外と光が漏れています。確実なのは、開けるなら部屋の明かりを落としてから、です。
また、カメムシは紫外線を多く含む光に集まるといわれており、照明を蛍光灯や水銀灯より紫外線の少ないLEDに変えるのも有効とされています(出典:DAIKEN)。
私の家の玄関灯も蛍光灯だったので、LEDに交換して対策しました。
カメムシの侵入対策でよくある質問

網戸の外側にカメムシが何匹も止まっているときは?
窓を開けるのはいったん我慢しましょう。手で払い落とすのは、ニオイを出されるリスクがあるのでおすすめしません。
安全なのは、スプレーを吹いて自分から離れてもらう方法です。市販のカメムシ用スプレーには、直接噴射して駆除できるタイプもあります。
そして、いなくなったあとに網戸全体へ忌避剤スプレーを吹いておくのが再発予防の決め手です。そもそも止まりにくい網戸にしてしまいましょう。
カメムシが多い年と少ない年があるのはなぜ?
「当たり年」は実際にあります。KINCHO(大日本除虫菊)によると、前の年が暖冬で越冬した成虫が多く、エサになるスギやヒノキの実が豊作な年は、ツヤアオカメムシ・チャバネアオカメムシなどが増える傾向があるとのこと(出典:KINCHO公式note)。
春に花粉が多い年は、秋にスギ・ヒノキの実も多くなるため、カメムシも増えやすいそうです。つまり、花粉症がつらかった年は、秋のカメムシも覚悟しておいたほうがいいということですね。
とはいえ、正直なところ私の体感では、ここ2、3年は当たり年かどうかに関係なく毎年大量発生している印象です。心の準備と対策の前倒しは、毎年しておいて損はありません。
玄関を開けた瞬間に入ってくるのは防げる?
ゼロにはできませんが、減らせます。ポイントは「玄関の周りにそもそも集まらせない」ことです。
私の玄関は、忌避剤スプレー+置き型のハッカ系虫よけ+玄関灯の光対策+おにやんま君という布陣で、体感でカメムシがはっきり減りました。玄関まわり対策の全体像は、効かなかった虫よけと実際に効いた対策7選として別の記事にまとめています。気になる方はこちらの記事で。下のカードからどうぞ。

賃貸でも隙間テープを貼って大丈夫?
「貼ってはがせる」タイプを選べば、基本的には問題ありません。ただし退去時の原状回復が気になる場合は、はがし跡が残りにくいものを選び、目立たない場所で試してから貼るのが無難です。
カメムシはいつまで出る?
一部の種類は成虫のまま冬を越すため、秋が侵入のピークです。越冬場所を探して集団で家屋に入り込むことがあります(出典:アース製薬)。秋の侵入を許すと、暖かい日に室内で再会することにもなりかねません。
前述のとおり、私の体感ではここ数年は毎年多く、今年も夏の時点で普通に見かけます。秋を待たず、見かけ始めた時点で対策を始めるのがおすすめです。
それでも入られてしまったら
どれだけ対策しても、侵入をゼロにはできないのがカメムシです。最後に、部屋で遭遇したときの話を。
鉄則はひとつ、刺激しないこと。つぶしたり、驚かせたりすると、あの強烈なニオイを出されます。掃除機で吸うのは絶対にやめてください——私はそれで掃除機を買い替えることになりました。
生きているカメムシへの対応から死骸の片付け方まで、掃除機NGの理由と買い替えになった失敗談込みで、気になる方はこちらの記事で。下のカードからどうぞ。

まとめ:「そもそも入れない」で、カメムシに悩まされない毎日へ
カメムシ侵入対策のまとめ
- 網戸は右側の窓を開ける(左側を開けるなら全開に)——無料で今日から可能
- 構造的な隙間は隙間テープでふさぐ(開閉の多い場所はホームセンター品が長持ち)
- ふさげない場所は忌避剤スプレーで守る(私は玄関で効果を実感)
- 夜は明かりを漏らさない(電気をつける部屋の窓は開けない)
カメムシ対策というと駆除グッズに目が行きがちですが、いちばん効くのは「そもそも家に入れない・寄せ付けない」ことです。
まずは網戸の使い方と隙間テープで、物理的に入れない対策を。そこに出入り口になりやすい場所への専用スプレーを重ねれば、相乗効果で「家自体に寄せ付けない」守りができあがります。私の家で部屋のカメムシがゼロになったのは、この合わせ技のおかげです。
▼玄関で効果を実感した私の主力カメムシ忌避剤はこちら



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