こんにちは、やまエイト編集部のエイトです。
カメムシのピークは秋——のはずなのですが、うちでは一昨年あたりから明らかに見かける数が増えていて、今年も夏の時点からすでによく見かけます。玄関ドアに、ベランダに、洗濯物に。
なんなら、玄関に吊るしてある虫よけグッズの上で堂々と休憩までしています(この話は後ほど詳しく)。
私はもともと虫が大の苦手です。その中でもカメムシは、数は多いわ、下手に触ると強烈なにおいを出すわで、ここ数年の私の一番の天敵になりつつあります。
ですので今回は腰を据えて、徹底的に調べて、実際にあれこれ試してきました。調べた結果、有益な情報がたくさん見つかったので、この記事にまとめてみなさんに共有します(来年対策する自分へのメモ代わりでもあります)。
先に結論からお伝えします。
玄関にカメムシが来る理由は3つ
①玄関灯の光に引き寄せられる
②白っぽく日の当たる暖かい壁面が好き
③越冬前に集合フェロモンで仲間を呼ぶ
対策の原則も3つ
「寄せない・入れない・触らない」。忌避剤と玄関灯の見直しで寄せない、隙間封鎖で入れない、見つけても潰さない・掃除機で吸わない。この3つを押さえるだけで玄関まわりの遭遇率はかなり下がります。
カメムシが玄関に集まる理由を公的機関やメーカーの公開情報で確認しながら、実行できる対策7つを整理しました。
あわせて、私が実際に使って効いたものと、「カメムシにはまったく効かなかったもの」の両方を正直にお伝えします。効かなかったほうは、他の虫には効いているだけに、ただの悔しい話です。
そして、今回調べていて初めて知ったのですが——カメムシ専用の忌避スプレーというものがあるんです。結論から言うと、これが大当たりでした。
▼私が実際に使っているカメムシ忌避剤はこちら
なぜ玄関にカメムシが来るのか?3つの理由

カメムシが玄関に集まるのは偶然ではありません。玄関という場所は、カメムシにとって「好条件がそろいすぎている」のです。
順番に見ていきます。
理由1:玄関灯の光に集まる習性(走光性)
まず大きいのが光です。昆虫が光に集まる現象は「走光性」と呼ばれ、日本応用動物昆虫学会誌の総説「昆虫が光に集まる多様なメカニズム」(弘中満太郎・針山孝彦, 2014)でも、光への定位には複数のメカニズムが関わることが整理されています。
カメムシも例外ではなく、大日本除虫菊(KINCHO)の解説記事「カメムシ大発生 〜当たり年の秋は、壁や廊下がカメムシだらけ」では、秋のカメムシ発生を「9〜10月に光に寄せられて集まるタイプ」と「10月以降に越冬のため屋内に入るタイプ」の2パターンに分けて説明しています。
つまり9月・10月に玄関先に来るカメムシの多くは、玄関灯の明かりに呼ばれて来ているということです。
玄関灯は一晩中つけっぱなしにする家が多く、周囲が暗いぶん目立ちます。カメムシから見れば、暗闇のなかに浮かぶ巨大な誘導灯のようなものです。
ちなみに、これはうちでも実際に起きていて、夜に風呂場の小さな窓を少し開けていると、明かりにつられてか室内に入ってくることがあります。玄関灯に限らず、「光が漏れる開口部」はすべて入口になり得るということです。
理由2:白っぽい壁・日の当たる暖かい壁面を好む
次に色と温度です。ウェザーニュースがアース製薬の情報提供で公開した記事「カメムシが集まりやすい色とは?」によると、カメムシには白や明るい色を好む習性があり、その背景には日当たりがよく暖かい場所を好む性質があるとされています。
白い面は太陽光を反射しやすく、そこにいると体が温まりやすいという理屈です。
フマキラーの解説「カメムシが大量発生する原因とは?」でも、白い服は色が反射しやすいためほかの色より好んで付きやすいと説明されています。白い服を着て玄関先に立つのは、カメムシに悩む人にとってはなかなかのリスクなんですね。
玄関まわりは、白系の外壁・明るい色のドア・コンクリートのたたきと「明るくて日中に温まる面」が集中しがちです。しかも夕方以降も壁が熱を持っています。カメムシにとっては絶好の待機場所というわけです。
理由3:越冬前の「集合フェロモン」で仲間を呼ぶ
3つめが、秋のカメムシ最大の特徴である越冬行動です。アース製薬の「カメムシを知る」によれば、カメムシは9月になると晴れた日を選んで越冬場所を求めて一斉に移動し、2〜3mmの隙間があれば屋内に侵入します。
種類によっては、翌年の春まで居座ることもあるとのことです。
ここで効いてくるのが、においです。カメムシのにおい成分は単なる防御物質ではなく、フェロモンとしての働きも持っているんですよね。
日本農薬学会誌の受賞論文「カメムシ臭気成分の化学生態学的研究」(野下浩二, 2015)や、JATAFF(日本農林水産・食品産業技術振興協会)の解説「カメムシのにおい」でも、繁殖や越冬のために集団をつくる集合フェロモンと、危険を知らせる警報フェロモンの働きが説明されています。
1匹が「ここは越冬によさそうだ」と判断すると、においを頼りに次が来る。玄関に毎日いるのは、すでに「集まる場所」として認識されている可能性があるということです。
だからこそ、早い段階で寄せ付けない環境にしておく意味があります。
玄関のカメムシ対策7選【寄せない・入れない・触らない】

理由がわかったところで、「どうしたらうちの玄関に来なくなるのか」——理由をそのまま裏返して、片っ端から試してみました。優先度の高い順に7つ紹介します。
| 対策 | ねらい | 手間 |
|---|---|---|
| ①忌避剤スプレー | 寄せない | 小 |
| ②ハッカ油(スプレー・置き型) | 寄せない | 小 |
| ③玄関灯をLED電球色に | 寄せない | 中 |
| ④隙間の封鎖 | 入れない | 中 |
| ⑤網戸・通気口の点検 | 入れない | 小 |
| ⑥洗濯物の取り込み注意 | 持ち込まない | 小 |
| ⑦正しい駆除方法 | 触らない | 小 |
①カメムシ用の忌避剤スプレーを玄関まわりに吹く
先に言ってしまうと、今回の調査でいちばんの収穫がこれでした。もっとも手軽で、効果の実感を得やすい、専用の忌避剤(侵入防止スプレー)です。アース製薬の「カメムシの駆除・対策」でも、秋の越冬前に窓・サッシ・玄関などへあらかじめ侵入防止スプレーを処理しておく方法が案内されています。
玄関灯や外壁に吹いておくタイプの製品も定番とされており、効果の持続期間を製品ごとにうたっているものが多いです。
そして、調べてすぐ、実際に注文して試してみました。
結果——玄関まわりに吹くようになってから、張り付いているカメムシの数が明らかに減りました。正直、効果は抜群です。いまでは、うちの虫対策の主力です。後述しますが、視覚に訴えるタイプの虫よけがまるで通用しなかったぶん、余計にありがたみが染みています。
屋外用・屋内用、対象害虫、使用できる面材(樹脂・塗装面など)は製品ごとに異なります。安全性や持続期間についてはここで断定できませんので、必ずパッケージの用法・用量と注意書きを確認してから使ってください。ペットや小さなお子さんがいる家庭は特にです。
▼玄関の外壁・ドアまわりに使える忌避剤タイプはこちら
②ハッカ油を使う(自作スプレー・置き型)
市販の殺虫成分入り製品に抵抗がある方向けの選択肢がハッカ油です。KINCHO園芸のカメムシ対策解説でも、ハッカ油と水を混ぜた手作り忌避剤を網戸や外壁に散布する方法が紹介されています。
一般的な配合は、ハッカ油20滴程度+無水エタノール少量+水90ml程度が目安とされています。
ハッカ油スプレーは、実は登山用として昔から自作して愛用しています。今回、それを玄関まわりにも展開してみました。カメムシに効いたのかどうかの断定はできませんが、体感では減ったと思います。ハッカはカメムシ以外の虫にも広く効いて信頼感がありますし、自作なら安く済むので、入門編としてはかなりアリです。
ただし手作りスプレーは持続時間が短く、雨や風で流れます。数日おきに吹き直す前提で、市販の忌避剤の補助として考えるのが現実的です。
ちなみに私は、登山に少量持って行った余りを、帰宅後に玄関まわりへ撒くのが定番になっています。余りの使い道として、ちょうどいいんですよね。
あと、うちでは置き型のハッカ系虫よけも玄関に置いています。で、その周りに虫が止まっているのを見たことがありません。地味ですが、確かに仕事をしてくれている気がします。
ただし、ハッカ油にはいくつか注意点もあります。使う際は、下記を確認してから試してみてください。
ハッカ油には注意点が2つあります。原液は肌への刺激が強いので必ず薄めて使うこと。そしてスズメバチには逆効果になり得ること——巣の近くや飛んでいるハチに向けて使うと、強い香りが刺激になって危険とされています(出典:EPARKくらしのレスキュー)。あくまで予防目的で、ハチの気配がない場所に使ってください。
自作スプレーの分量と手順は、材料3つでボトルに入れて振るだけのレシピとしてこちらの記事にまとめています。下のカードからどうぞ。

③玄関灯をLED(電球色)に替える
理由1で見たとおり、光は最大の誘引要因です。昆虫は紫外線に強く反応するため、紫外線をほとんど含まないLEDは蛍光灯や水銀灯より虫が寄りにくいとされ、KINCHO園芸の解説でも蛍光灯からLED照明への交換がカメムシ対策として挙げられています。
さらに、青白い昼光色よりオレンジ寄りの「電球色」のほうが虫を誘引しにくいと案内されることが多いです。
玄関灯を替えるだけなので、一度やれば効果が続きます。あと、センサー式にして点灯時間そのものを減らすのも有効です。
ちなみに、古いマンションの階段の電灯まわりや、ビルの外階段の照明のあたりでカメムシをよく見かけるのは、まさにこの光の誘引です。逆に言えば、賃貸だと共用部の照明は変えられませんし、住まいによっては自分で替えられる照明がそもそも無いこともあります。その場合はこの項目は飛ばして、ほかの対策に力を入れれば大丈夫です。
④2mmの隙間を封鎖する
カメムシは2〜3mmの隙間があれば入ってきます(アース製薬・KINCHO園芸ともに2mm前後という数字を挙げています)。
玄関ドアの下端、郵便受けの投函口、ドア枠のゆがみ、エアコンのドレンホース、換気口。この時期に一度、しゃがんで光が漏れている場所を探してみてください。
私も定規を当てて確認してみたんですが、「え、この隙間で入れるの?」と驚くレベルの小ささです。2〜3mmって、ほんとにただの線です。
隙間テープは、私は最初100均のものを使ったんですが、ドアの開け閉めによる劣化がかなり早い印象でした。ホームセンターのしっかりしたもの(それでも数百円です)を選ぶのがおすすめ。「玄関ドア下」「郵便受け」「換気口」の3点だけでも、秋を待たず夏のうちにやっておく価値があります。冷暖房の空気も逃げにくくなって実質電気代の節約にもなる、一石二鳥の対策です。
⑤網戸と通気口を点検する
玄関に網戸がある家、勝手口の網戸、玄関収納の通気口。網戸は枠とのすき間・破れ・建て付けのズレが侵入口になります。網戸を「閉めているつもりで数センチ開いている」のも、よくある状態です。
あと最近は、異常気象の強風や大雨で、知らないうちに網戸に小さな穴が空いていることもあります。シーズン前に一度、隅々まで確認しておきましょう。
網目の細かい防虫ネット(18メッシュ以上が目安とされます)への交換も選択肢に入ります。
網戸・窓まわりの対策は別記事で深掘りしています。「右側の窓を開ける」が基本という無料で今日からできるコツ含め、こちらの記事にまとめています。下のカードからどうぞ。

⑥洗濯物・布団の取り込み時に必ずチェック
意外な侵入ルートがこれです。カメムシは白や明るい色を好むため、白いシャツやシーツ、バスタオルに付着しやすいと各社が注意喚起しています。うちでも、ベランダの洗濯物に付いているのを何度か見つけています。
せっかく玄関を固めても、洗濯物と一緒に室内へ連れ込んでは意味がありませんよね。カメムシに限らず、小さな虫を知らないうちに自分で部屋へ招き入れているケースは結構あります。
なので私は、洗濯物を一枚一枚はたいてから取り込むのを徹底しています。
毎回ちょっと面倒ではあります。でも、家の中で虫と遭遇する恐怖を考えれば、虫嫌いにとってはまったく苦になりません。むしろ、おつりが来るくらいです。
大量発生シーズンは、取り込む前にパンパンとはたく/裏返して確認するのを習慣にしてください。KINCHO園芸の解説では、大量発生時期の部屋干しへの切り替えや、甘い香りの洗剤から無香料への変更にも触れられています。
⑦見つけたときの正しい駆除方法
それでもいる場合の対処です。ポイントは刺激を与えないこと。においを出させずに退場してもらいます。
凍結タイプのスプレー:殺虫成分ではなく急速冷却で動きを止めるタイプ。薬剤を使いたくない玄関まわりで選ばれています。
専用エアゾール:カメムシ用の駆除剤も各社から出ています。アース製薬は「ニオイを出す前に仕留めることがポイント」として速効性のある製品を案内しています。
ペットボトル捕獲:空のペットボトルの口をそっとカメムシの下から近づけます。カメムシには危険を感じると下に落ちて逃げる習性があるため、自分から容器に入っていきます。入ったらフタを閉めるだけ。(調べていて見つけた方法ですが、私は試していませんし、たぶん試せません…)
いずれの方法でも、捕獲後は袋に入れて口を縛るなどにおいが漏れない状態にして処分してください。
すでに死んでいるカメムシの片付け方は、3ステップの手順とやってはいけないNG(掃除機で吸うなど)をこちらの記事にまとめています。下のカードからどうぞ。

効かなかった対策:おにやんま君はカメムシには効きません

ここからは私の実体験です。うちの玄関には「おにやんま君」を吊るしています。オニヤンマの実物大模型で、天敵の姿を見せることで虫を寄せ付けないという虫よけグッズです。
釣具メーカー・サンラインの公式商品ページでも、アブやハチが嫌がって逃げていく効果が期待できるものとして案内されています。
おにやんま君を玄関に吊るして実際にどうだったのか——この記事には載せていない体感3〜5割減のリアルな変化や置き方のコツは、こちらの記事にまとめています。下のカードからどうぞ。

そして正直に書きますが、カメムシにはまったく効きませんでした。
効かないどころではありません。おにやんま君の本体にカメムシが止まっているのです。天敵の模型の背中で堂々と休憩しているのを見つけたときは、さすがに笑ってしまいました。
しかもこれは1回や2回の話ではなく、シーズン中に何度も見ています。もはや指定席です…(苦笑)。
ただし誤解のないように書いておくと、おにやんま君そのものが無意味というわけではありません。うちの玄関でも他の飛来虫に対しては体感で3〜5割減という手ごたえがあり、私は今も吊るし続けています。
あくまで「カメムシには通用しない」という話です。
なぜカメムシに視覚系の虫よけが効かないのか
理由を考えると、カメムシの行動様式に行き着きます。この記事の前半で見たとおり、カメムシが越冬場所を決めるときに使っているのは光・温度・そして集合フェロモンというにおいの情報です。カメムシ臭気成分の化学生態学的研究やJATAFFの解説が示すように、カメムシの集合・分散はにおい(化学物質)を軸に制御されています。
一方でおにやんま君が狙っているのは、飛翔中にオニヤンマの姿を見て回避するタイプの虫、つまり視覚に強く依存して飛ぶ虫です。壁面を歩き回りながらにおいと暖かさで越冬場所を探しているカメムシとは、そもそも土俵が違うわけです。
動かない模型が壁にぶら下がっていても、カメムシからすればただの「止まれる出っ張り」でしかない、ということなのだと思います。
そして「カメムシがダメなら、他の虫には本当に効くの?」と疑った方——その疑問こそ大事です。高校の実験データから専門家の見解まで調べ尽くして、効く虫・効かない虫の差をこちらの記事で徹底検証しています。下のカードからどうぞ。

現状、うちの玄関の布陣は「カメムシ用忌避剤+隙間テープ+ハッカ油の置き型+玄関灯対策+おにやんま君」のフル装備です。カメムシに視覚系が通用しない以上、主力はあくまでにおいに効く忌避剤系——これが、調べて試し切ったうえでの私の結論です。
▼私の主力。カメムシに直接効く忌避剤はこちら
おにやんま君には引き続き、他の虫の担当をしてもらいます。餅は餅屋、ということで。
登山先のカメムシはどうする?

ところで、この記事は玄関の虫対策の話ですが——実はこのブログ、登山がメインのサイトなんです。なので少しだけ、自分語りをさせてください!
実は登山中にもカメムシはいます。登山道はもちろん、山小屋のトイレなどで遭遇することもあって、虫嫌いにはなかなかの緊張ポイントです。
山では、ここまで紹介してきたような事前対策が打てません。なので私は、自作のハッカ油スプレーを常備したりして、その場をしのいでいます。ハッカはカメムシ以外の虫にも効くので、個人的には、山でいちばん信頼している一本なんです。
今回の調査で見つけたカメムシ専用スプレーを山にも持って行くか、少し検討したんですが——スプレー缶って、正直かさばるんですよね。装備はできるだけ増やしたくない。専用スプレーは「他の虫にも効く」と書かれてはいるものの、私自身がまだカメムシ以外への効果を試せていないので、選ぶなら山は使い慣れて信頼度の高いハッカ油、家は専用スプレーという役割分担に落ち着きそうです。
ここまで読んでくださった方は、もうお気づきかもしれませんが——私は、とても虫が苦手です。
それでも、月に一度は山に登っています。虫対策をここまで調べ倒すのは、それを差し引いても行きたい景色が山にあるからなんですよね。虫が苦手でも、対策さえ固めれば山はちゃんと楽しめます。
このブログでは、そんな「虫は苦手だけど山は好き」な目線で登山ギアの話を書いています。これから山を始めてみたい方向けの記事も増やしていく予定なので、カメムシ対策のついでに、少しだけ山の魅力を覗いていってください。
カメムシ対策でやってはいけないNG行動
カメムシ対策は、やり方を間違えると被害が拡大します。
特に、次の3つは避けてください。
NG1:叩いて潰す
最悪の対応です。あのにおいは中脚と後脚の間にある臭腺から放たれるもので、潰せば当然その場に残ります。しかも警報フェロモンとして働く成分が含まれるため、周囲の個体に影響する可能性もあります。
NG2:掃除機で吸う
吸い込まれる衝撃でにおいを放ち、掃除機内部と排気がカメムシ臭くなります。KINCHO園芸の解説でも、掃除機内で分泌液が拡散するため避けるべきと明記されています。取り返しがつかないので絶対にやめましょう。
NG3:素手で払う・つまむ
手で払うだけでもにおいを出すことがあります。においが手に付くとなかなか落ちません。
共通しているのは「刺激を与えない」という一点です。凍結スプレーなどで静かに処理する(できる方はペットボトルでも)。
これに尽きます。
玄関のカメムシに関するよくある質問

カメムシが大量発生する年には特徴がありますか?
あります。KINCHOの解説では、当たり年の条件として前年が暖冬で越冬成虫が多く、餌になるスギ・ヒノキの実(球果)が豊作だった年が挙げられています。農林水産省のカメムシ類の防除のページでも、カメムシ類は山林でスギやヒノキの球果を餌に繁殖し、山林の餌が不足すると果樹園などへ飛来すると説明されています。
その年の発生状況は、農林水産省の病害虫発生予察情報で各都道府県の注意報が確認できます。「今年は多い」と感じたら、まず地元の注意報が出ていないか見てみると納得できるはずです。
付け加えると、少なくともうちの周りでは、ここ何年かは夏の時点ですでに大量発生する傾向があります。「カメムシは秋の虫」という思い込みは捨てて、早めに警戒したほうがいいです。
玄関前でカメムシが死んでいるのはなぜですか?
越冬場所を探して飛来したものの、入り込める隙間や十分に暖かい場所を確保できずに力尽きたケースが多いと考えられます。玄関前は暖かさに引かれて集まりやすい一方、風雨や冷え込みをしのげる場所ではないんですよね。
忌避剤を処理してある面に触れた個体が弱っている場合もあります。
処理するときは、死骸でもにおい成分は残っているので直接触らず、ちり取りや紙で拾って袋に入れて口を縛るのが安全です。ホウキで掃くとにおいがホウキに移ります。
そして白状すると、この死骸処理が全対策の中でいちばん心にきます。動かないとわかっていても、虫嫌いは近づくまでに時間がかかるんです…(汗)。この作業を減らすためにも、まずは「寄せない」の予防から始めるのを強くおすすめします。
カメムシは何月まで出ますか?
玄関先で見かけるピークは9月〜11月です。アース製薬の解説によれば、9月から越冬場所を求めて一斉に移動を始め、12月〜2月は冬眠状態に入り、3月〜5月に活動を再開します。
KINCHOの整理では、9〜10月は光に寄せられるタイプ、10月以降は越冬のため屋内に入るタイプが中心とされています。
つまり本格的な冷え込みが来る11月下旬〜12月には玄関先での遭遇は減ります。ただし屋内に入り込んだ個体は春まで居座ることがあり、暖房で暖まった日にひょっこり出てくることも。
対策の仕込みは、調べると「8月末〜9月上旬が理想」とされています。ただ最近の傾向を見ていると、7月、なんなら6月あたりから始めてもいいと私は思っています。集合フェロモンで仲間を呼ぶ虫なので、1匹許した結果が大量発生につながることもある——狙うなら「限りなくゼロ」です。
マンションの高層階でもカメムシは来ますか?
来ます。カメムシは飛翔しますし、風に乗って高い階まで運ばれます。むしろ高層階は周囲に遮るものがなく、明かりが目立つため見つかりやすい面もあるんですよね。
階数にかかわらず、玄関灯の見直しと隙間の封鎖という基本は変わりません。
まとめ:玄関のカメムシは「寄せない・入れない・触らない」

最後に整理します。
玄関にカメムシが来る理由
①玄関灯の光
②白っぽく暖かい壁面
③越冬前の集合フェロモン
やること(寄せない)
忌避剤スプレー/ハッカ油(スプレー・置き型)/玄関灯をLED電球色に
やること(入れない)
2mmの隙間を封鎖/網戸・通気口の点検/洗濯物のチェック
やること(触らない)
凍結スプレーやペットボトル捕獲で静かに処理。潰さない・掃除機で吸わない
カメムシは「気づいたときにはもう毎日いる」タイプの虫です。集合フェロモンで仲間を呼ぶ以上、寄せ場所として定着する前に手を打つのがいちばん効きます。
先手必勝です。
7月のうちに忌避剤を一周吹いて、玄関ドア下に隙間テープを貼っておく。この30分で、シーズン全体の憂鬱がだいぶ減ります。
そして繰り返しになりますが、おにやんま君のような視覚に訴える虫よけは、他の虫には手ごたえがあってもカメムシには通用しませんでした。適材適所です。
カメムシに関しては、においと隙間に効く対策を選んでください。
虫が大の苦手な私が、あれこれ試してようやく玄関のドアを気持ちよく開けられるようになった方法たちです。カメムシに悩む人は、秋を待たず今日から試してみてください。
▼この記事で紹介したカメムシ忌避剤はこちら



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